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蝶合戦 前半 あらすじ

前回の第四十二夜で朗読しました、
蝶合戦、第一章、第二章のあらすじです。





ある時、私が半七老人の元を訪れると、蝶合戦に関するおかしな事件の話をかたってくれた。
本所松坂町に住む尼の善昌は、自宅に弁天像を祭り、多くの信者を集めていた。
そこでは、二、三年前にある事件があった。賽銭泥棒が供物を盗み食いして、悶死したのだ。
善昌がその供物を食べても平気だったため、それは仏罰だろうと人々に言われるほど、評判であった。
そして万延元(1860)年の6月、近くの竪川で幾万という蝶が乱れ飛んだときも、
善昌が予言していた凶事の前兆と信者は囁いた。
しかし翌7月、凶事除けに15日間の大護摩焚きを行う最中、善昌が突然弁天様を隠してしまった。
「百か日の間姿を見せるな」というお告げがあったと善昌は説明したが、
どこからか像が無くなったのではという噂も立つ。
そんな中護摩焚き終了の翌日、善昌が姿を消した。
弁天堂に集まった信者たちが見たのは、いつも通り内陣に輝く弁天像と、
善昌の首なし死体だった。
想像されるのは祈祷料や賽銭をねらう泥棒のしわざだったが、
事件を調べに来た半七はあることに気づく。
像をクンクン匂いを嗅いでみて、そして子分の熊蔵にも嗅いで見るようにも言った。
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